2015.05.21 システム
「うるう秒」がやってきますよ!!
サーバインフラエンジニアの大橋です。とても過ごしやすい季節になりました。
チョット暑い日もありますが、個人的には初夏に差し掛かる頃が一番ですね。
それでは本題に入りますが、今年は日本標準時に「うるう秒」が挿入される年です。
前回はチョットしたトラブルが発生しましたが、今回はどうなのでしょうか!?
「うるう秒」とは!?
世界の標準時は「天文時」と「原子時」により決定されます。地球の公転・自転に
基づく「天文時」と原子振動による高精度な「原子時」とでは、当然ながら「差」が
発生することから、ズレは「0.9秒以内」に収まるように調整が行われています。
ズレが「0.9秒」を超えてしまう場合はどうすれば良いでしょうか!?
無理やりにでも「0.9秒以内」に収まるようにします。そうなんです、この強制的に
調整される時間が「うるう秒」と呼ばれるものなのです。
「うるう秒」はいつやってくるのでしょうか!?
2015年7月1日(水)の「午前8時59分59秒」と「午前9時00分00秒」の間に「うるう秒」
である「午前8時59分60秒」が挿入されます。今回で「3年ぶり26回目」になりますね。
前回の「うるう秒」挿入時に発生したトラブル!!
前回は2012年7月1日(日)でした。「午前8時59分59秒」と「午前9時00分00秒」の間に
「午前8時59分60秒」が挿入され、その直後からサーバのCPU使用率はほぼ100%の状態。
楽しい日曜日が一瞬で苦しい時間へ変わったことを記憶しています。サーバの再起動で
解消されたので、とても運が良かったですが。。。
原因は「Linuxカーネルの不具合」であり、その後、カーネルアップデートで根本対策
を実施しました。とても良い経験でした。
今回の「うるう秒」挿入は水曜日!!トラブル満載にならないように祈ります。<つづく>
<「うるう秒」挿入のお知らせ>
http://www.nict.go.jp/press/2015/01/16-1.html