2022.06.27 Webプロモーション
【GA4】Googleアナリティクス4登場!何が変わった?GA4とUAの違いについて
ユニバーサルアナリティクス(UA)終了のアナウンスから数か月が経ちましたが、
皆さんはGA4の導入について検討していますか?
弊社ではUAからGA4への切り替え作業やレポートの準備を進めています。
今回は、なぜGA4に切り替えないといけないのか、
これまでのアナリティクスとどう変わるのかについて簡単にご説明します!
GA4アップデートの背景
GA4の登場には大きく2つの理由があります。
1つ目は、プライバシー保護の観点です。
皆さんも普段インターネットを見るときに
「続行するには、Cookieを有効にしてください」という通知を目にしたことがありませんか?
「Cookie」とは、スマホやPCのブラウザ上に保存されている「匿名化された情報」のことです。
その情報の中には、サイトを見た日時や回数、入力した内容など様々なものがあります。
いくら匿名化されているからといって、いつ何を見てどんな行動をとったか記録されている、
と言われたら少しゾッとしちゃいますよね。
現在のアクセス解析やWeb広告の運用はCookieの情報をもとに行われているのですが、
Googleは2023年半ばから段階的にサードパーティCookie(※)を廃止すると発表しています。
また、ファーストパーティCookieについては廃止の発表はありませんが、
世界基準では、Cookie自体が個人情報として扱われており、
日本においても取り扱いに注意が必要です。
(※)Cookieには、自社サイト訪問の際に保存されるデータが保持されるファーストパーティCookieと
自社サイトと無関係に収集されたデータが保持されるサードパーティCookieの2種類があります。
前者は主にアクセス解析に、後者は広告配信に活用されることが多いです。
2つ目の理由は、技術的な側面によるものです。
近年、スマホやタブレットの普及により、パソコンとスマホや、スマホとタブレットというような
複数のデバイスを所持・仕様するユーザーが増加しています。その場合、端末ごとにアクセスを
カウントしてしまうため、正確な解析が難しくなってきています。
また、アクセス解析はページを基準に数値を計測する場合が主なのですが、
アプリやスマホといった、ページの概念がないものの解析も困難です。
これらを改善すべくリリースされたのが「GA4」です。
GA4では、プライバシーを考慮したユーザー分析を行い、かつ、
アプリや動画など合わせた分析もできるようになっています。
UAとGA4は別ツール!?
前述した難点をクリアするためにアップデートされたGA4は、
取得するデータも操作画面も大きく変わっており、
UAとは別ツールととらえる方が正しいかもしれません。
大きな変更点としては次の3つが挙げられます。
変更点①計測データのアップデート
従来のアナリティクス(UA)では、ページ単位でセッションを計測しておりましたが、
GA4では、イベント単位でユーザーを計測します。
それにより、ユーザーの行動や操作を、より詳細に分析できるようになったり、
デバイスやプラットフォームの違いにかかわらず解析がしやすくなったりしています。
例えば、「情報量がしっかりとあり、画像や動画もついてわかりやすいサイトA」と
「文字が多いだけで、情報量が少なくわかりづらいサイトB」があったとします。
サイトAを見たユーザーは、ページを最後まで読み、内容に満足してページを離脱しました。
サイトBを見たユーザーは、求めている情報をなかなか得ることができず、
ページの途中で他を探しに行ってしまいました。
UAでは、これはどちらも「直帰(離脱)」ですが、この2つでは全く意味が異なります。
GA4では、イベント(行動)単位、つまり、直帰したかどうかではなく、
「どこまで読まれたか」に注目して計測しています。
変更点②画面のアップデート
レポートのメニューは、レポート/探索/広告/設定/管理の大きく5つに分類され、
探索では、直感的に操作して、表ややグラフ作成が簡単にできる仕様になっています。
変更点③分析機能のアップデート
GA4では、機械学習により「購入の可能性」「離脱する可能性」「収益予測」といった
分析が可能になっています。GA4ではBigQueryとの連携が可能となっているため、
収集・蓄積したデータを活用することで、より高度な解析・予測ができるでしょう。
出典:[GA4] 予測指標 – アナリティクス ヘルプ
これからのWeb解析
このように、簡単にまとめただけでも、大きな変更があったことを
わかっていただけたかと思います。予測機能なども出てきて、
とても便利になったように感じた方もいるかもしれません。
しかし、機械学習が進む=人による解析や業務が不要になるわけではありません。
Webの問題点を明らかにし、改善策を立案・実行し振り返るといったPDCA サイクルを
回していく。機械学習はそれらをより効果的に行っていくための手段でしかないのです。
また、今回まとめたことは、変更点の一部でしかありません。
私たちも日々GA4を触ったり、情報を調べたりしていますが、UAからアップデートした一方で、
リリース後しばらくたってやっとできるようになったこと、いまだ搭載されていない機能、
今後追加されるであろう機能など、まだまだアップデートの途中と感じる場面が多々あります。
これから変わる可能性があるなら、変わってから導入したほうがいいのではないかと思う人も
いるでしょう。しかし、UAのデータ取得期限が2023年7月1日と決まった今、
UAと併用しながらGA4の導入をしていくことをお勧めします。
今すぐGA4が活用できるわけではないかもしれません。
一方で今後はGA4が主流になると考えられます。今のうちからデータを蓄積し、
切り替わるころまでに活用できる準備を整えておく方がよいでしょう。
GA4ではデータの保持期間についても注意を払う必要がありますので、
この機会に、GA4の導入を検討してみてください。