2022.11.10 システム
RLoginで設定すべき便利な機能
SSHでサーバへ接続する際に使用するRLoginで設定するべき基本的な機能と便利な設定を記載します。
よかったら参考にしてください。
目次
サーバへの接続名
RLoginからサーバへ接続するための名前になります。
「エントリー(上)」というところにサーバの分かりやすい名前をつけてください。
タブ名
RLoginで複数のサーバへ接続する際に接続情報をタブで接続情報をまとめることが出来ます。
「タブ(上)」というところにタブの名前を記載してください。
サーバ接続設定
SSHで接続する際は、基本的には設定画面の以下の項目に値を入れて接続を行います。
<設定内容>
・プロトコル :ssh
・ホスト名 :(サーバのホスト名またはIP)
・TCPポート :22(ポート番号を記載、別の番号のこともある)
・ログインユーザ名 :(SSH接続ユーザID)
・パスワード :(SSH接続パスワード)
・SSH認証鍵 :(SSH接続用の認証キーがある場合はこちらから保存)
設定しておくと良い機能
サーバ情報を画面上に表示させる
サーバへ接続すると今自分がどのサーバに接続しているか曖昧になります。
誤って本番サーバや別のサーバへ接続して作業をしないように
分かりやすいように画面右上に「サーバへの接続名」を表示しておきましょう。
やり方は、設定画面の[カラー]-[背景設定]から以下を設定することで
SSH接続時に画面右上に「サーバへの接続名」が表示されるようになります。
<設定内容>
・バックグラウンド画像にテキストを追加:チェック
・横表示位置:RIGHT
・縦表示位置:TOP
・文字色 :赤(本番環境は赤にして、テスト環境は灰色にすると接続間違いが起こりにくくなります)
・テキストボックス:%E\r\n%S
サーバログイン時に自動的にコマンド実行
SSHへ接続後、必ず実行するコマンドってありますよね。
例えば「su -」コマンドを打って、パスワードを打ってrootユーザになるなど。
毎回コマンドやパスワードを入れるのが面倒な場合は自動化することも出来ます。
やり方は、以下の通りです。
「su -」コマンドを打って、パスワードを打ってrootユーザになる例を記載します。
<設定手順>
1.設定画面の[サーバー]から「チャットスクリプト」のボタンを押す。
2.「Chat Script」の画面が開く
3.「受信文字列」の入力欄にSSH接続後のコマンド待受状態の文字列を正規表現で記載する。
ここでは「~]\$」を入力する。
4.「送信文字列」の入力欄に実行したいコマンドを正規表現で記載する。
ここでは「su -\n」を入力する。
5.「次に追加」ボタンを押す。
6.「Chat Script」のコマンドエリアに「~]\$/su -\n」と表示されたら
そのコマンドを選択する。
7.その後「受信文字列」の入力欄に「su -」コマンドを打った後の待受状態の文字列を正規表現で記載する。
ここでは「Password: 」とする。
8.「送信文字列」の入力欄に実行したいパスワードを正規表現で記載する。
ここでは「(任意のパスワード)\n」を入力する。
9.「OK」ボタンを押す。
これでSSH接続すると、自動的に「su -」コマンド、パスワードの順で打たれrootユーザに
なることが出来ます。
自動でコマンド実行できますので、応用の幅も広がるかと思います。
ヒストリーのログ保存
打ったコマンドの履歴を振り返るためにログの保存機能もあります。
やり方は、設定画面[スクリーン]-[ヒストリー]から「通信ログを年月日をつけて自動作成する」にチェックを入れて
保存ディレクトリを設定するとコマンド履歴を保存することが出来るようになります。
保存ディレクトリは任意のディレクトリで良いと思いますが、ファイル名の部分に「%E-%D.txt」と設定すると
「サーバへの接続名-YYMMDD.txt」形式で保存されるので、後々振り返る際に便利です。
ディレクトリの登録例としては「C:\logs\RLogin\%E-%D.txt」といった形になります。
ヒストリーの行数設定
コマンドヒストリーの件数はデフォルトで2000行。
コマンドをたくさん打つとき足りないので足します。
やり方は、設定画面[スクリーン]-[ヒストリー]から「スクロールバックできるヒストリー行数」を「200000」などに設定します。
ショートカット登録
コマンドをWindows側でコピーして、SSH上で貼り付けたいとき、ショートカットを作成しておくと便利です。
やり方は、設定画面[キーボード]から以下の手順で作成できます。
「Shift + Insert」キーで貼り付け出来る例を記載します。
<設定手順>
1.キーコードの「新規」ボタンを押す
2.以下を設定し「OK」ボタンを押す
・Key Code で 「INSERT」 を選択
・「Shift」 をチェック
・Assign String で 「$EDIT_PASTE」 を選択
好みによって「Ctrl + V」でも良いと思います。
デフォルト設定
ここまで設定して毎回サーバ接続設定をするたびに同じ設定をするのも大変なので、接続先の一覧画面で接続先名称を右クリックして「標準の設定にする」をクリックすると
今後、新規で接続情報を作成する際に今までの設定がされた状態で接続情報を作成することが出来ますので、ぜひ使ってみてください。
また、同じようなサーバに接続する場合は、「接続先を複写する」がおすすめです。
最後に
以上、SSH接続には欠かせないRLoginの便利な機能について紹介させて頂きました。
サーバのことはよく分からないという方は、ぜひインソースマーケティングデザインまでご相談ください。