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ライター

Sayuri Kakuya

2024.11.07 Webプロモーション

リーチとインプレッションの違いとは?広告パフォーマンスを正確に測定しよう 

Web広告に携わっている人がよく見聞きする「リーチ」と「インプレッション」。これらは混同されやすい言葉であり、それぞれの意味について正しく理解できていない方もいるのではないでしょうか。本記事では、リーチとインプレッションの違いや、効果測定時に注意したいポイントなどを紹介します。

リーチとは、 Web広告の成果を測定する指標のひとつで、広告が表示されたユーザーの数のことです。

リーチは、同じユーザーが重複しないように計測するのが基本です。ただし、異なるデバイスでアクセスした場合は別のユーザーとしてカウントされます。

またリーチ数のカウント方法は広告媒体によっても異なります。例えばGoogle広告であれば、広告が表示された総数がリーチ数となるため、一人のユーザーがパソコンとスマートフォンを使って同じ広告を見た場合でもリーチ数は「1」です。

一方、Yahoo!広告では端末数でカウントされ、一人のユーザーがパソコンとスマートフォンで同じ広告を見た場合、ユーザー数は「1」、リーチ数は「2」となります。

インプレッションとは、広告が表示された回数のことです。インプレッション( impression )を日本語に訳すと「印象」という意味になりますが、Web広告業界ではメディアなどに出稿した広告がどれくらい見られたかを示す目安として用いられています。

インプレッションは、コンバージョン獲得など最終的な目標を達成させるための施策を考えるうえで重要な指標です。

リーチは、広告が表示されたユーザーの人数を指すのに対し、インプレッションは広告の表示回数を指します。例えば、1人のユーザーが同じ広告を3回見た場合、リーチ数は「1」、インプレッション数は「3」です。

どちらも、認知拡大を目的とした広告を配信する際に見るべき指標という点では共通していますが、インプレッション数だけを見ても広告が届いたユーザー数を把握できないため、リーチ数と合わせて確認するようにしましょう。

ここでは、効果測定時に注意したいポイントを紹介します。

Web広告の効果測定を行う際は、広告の出稿前後で比較することが重要です。

はじめに、出稿前の状態で自社の商品・サービス・ブランドがどの程度認知されているのか調査を行いましょう。また売上や好感度といった指標も把握しておく必要があります。

広告の出稿後にも同じ内容について調査することで、Web広告による成果を測ることができます。

広告の効果測定では、市場や競合といった外部環境の状況を把握することも欠かせません。例えば、市場全体が拡大している時期に広告を出稿した場合、得られた成果が広告によるものなのか、市場の成長によるものなのかを判断するのが難しくなります。

また、自社と同時期に競合がより大規模なキャンペーンを展開した場合、その影響を受ける可能性もあるでしょう。

このように市場や競合について調査せずに広告の効果測定を行っても、正しく評価することはできません。そのため、Web広告の効果測定を行う際は、自社のデータだけでなく市場や競合の動向を把握しておくことが求められます。

広告の効果測定を行ったら、その結果をもとに改善を行いましょう。ここでは、リーチとインプレッションそれぞれの増やし方について解説します。

はじめに、リーチを増やす方法について見ていきましょう。

▶ターゲット層が広告を見るタイミングで広告を掲載する

リーチを増やすには、自社の商品・サービスのターゲット層が広告を見る可能性の高いタイミングで掲載するのが有効です。

例えば、平日の昼間に働くビジネスパーソンがターゲットの場合は、通勤時間帯や土日などに広告を見る可能性が高いでしょう。一方企業をターゲットとする場合は、平日の日中など企業が稼働している時間帯がおすすめです。

どのような広告媒体であっても配信時間を指定することができるため、自社のターゲット層がいつ情報収集するのかを想像しながら掲載するタイミングを決めましょう。

▶タイトルを工夫する

自社の広告を見てもらうためには、タイトルを工夫することも重要なポイントです。インターネット上にはさまざまな広告が掲載されているため、工夫しなければユーザーにするスルーされてしまいます。

ターゲットユーザーに刺さりそうなキーワードを入れたり、数字など具体性のある内容を盛り込んだりすると目に止まりやすくなります。

▶魅力的な広告クリエイティブを作成する

Webサイトやアプリの広告枠に掲載するディスプレイ広告では、画像やアニメーションを工夫することで広告効果を高めることが可能です。

キャッチコピーで端的にメリットを伝えたり、商品やサービスの内容がイメージしやすい画像を作成したりすることで、ユーザーの目に止まりやすくなり認知拡大が期待できます。

次に、インプレッションを増やす方法を紹介します。

▶ターゲティングの見直し

Web広告では、ユーザーの年齢や性別、住んでいる地域や時間帯・曜日など多様な項目で配信対象を絞り込むことができます。配信対象を絞ることで、自社の商品・サービスに関心の高いユーザーに対して広告を表示させることが可能です。

ただし、配信対象を絞り込みすぎると顧客になっていたはずのユーザーを逃してしまうかもしれません。これに心当たりがある場合は、より多くのユーザーに広告を配信できるよう、ターゲティング設定の見直しを行いましょう。

▶キーワードを新たに追加

インプレッションを増やすには、キーワードを追加するのも有効な方法のひとつです。新たにキーワードを追加することで、広告の表示回数を増やす効果が期待できます。

登録キーワードが多ければ多いほどユーザーに検索される可能性が高まり、結果として広告の表示回数を増やすことにつながります。すでに設定しているキーワードの同義語や類義語、表記の異なるキーワードなど、広告との関連性の高いキーワードがあれば追加してみましょう。

▶広告の品質を上げる 

広告の品質を上げることで、掲載順位が上がりやすくなり、結果として表示回数を増やすことにつながります。

広告の品質を上げるには、まずクリック率を高めることが大切です。クリック率が上がればユーザーによく見られている広告であると評価され、広告の品質スコアが向上します。

また、ランディングページの見直しも欠かせません。キーワードや検索意図とのズレがないかを確認し、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成することを目指しましょう。

リーチとインプレッション以外にも、Web広告ではさまざまな用語が用いられています。ここでは、その中でも特に混同されやすい「エンゲージメント」と「ユニークユーザー」について説明します。

エンゲージメントとは、自社とターゲットとの結びつきについて数値化したもので、主にSNS広告などで用いられます。エンゲージメントを見ることで、ユーザーが自社の広告にどの程度関心を持っているかを把握することが可能です。

計測方法は媒体によってさまざまですが、投稿に対するいいね数やコメント数、シェア数などのご合計値によって算出されます。

ユニークユーザーとは、1日・1週間・1か月など、特定の期間内にWebサイトにアクセスしたユーザーの数を把握する指標です。

ユーザーごとに固有の値として取得されるため、アクセス回数や閲覧数に関係なく「1」として計測されます。

本記事では、Web広告におけるリーチとインプレッションの違いについて解説しました。どちらも認知拡大のためには欠かせない指標となるため、正しく理解して広告運用に活かしていきましょう。

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