2016.11.28 Webプロモーション
Googleアドワーズの検索広告向けデモグラフィックターゲティングを試してみた
Webプロモーション担当の長澤です。
今回は、DFSAの話をしたいと思います。
DFSA(検索広告向けデモグラフィックターゲティング)は、先日リリースされたgoogleアドワーズの新機能です。
注目していた機能なので、早速使ってみた感想を紹介したいと思います。
DFSA(検索広告向けデモグラフィックターゲティング)って何?
デモグラフィックターゲティングとは、性別や年齢に対してターゲティングを行う手法で、ディスプレイ広告では以前から利用可能な機能です。
例えば、「20代の男性に広告を配信したい」といった場合に利用できます。
※実際には、地域や掲載されるサイトなどを掛け合わせて使用することが多いと思います。
DFSAでは、このデモグラフィックターゲティングと検索時のキーワードを掛け合わせることが可能になりました。
ちなみに設定できる条件は以下のようになっています。
(性別)
男性 女性 不明
(年齢)
18-24 25-34 35-44 45-54 55-64 65歳以上 不明
どんな場合に設定すべきか?
すぐに思いつくのが、
・ターゲットとなる年齢や性別が明確な商材・サービス
・CPAを下げるために確度の高いユーザーに絞って広告を配信したい
のような場合。
例)男性用ニキビケア商品の場合
「男性用 ニキビケア」で検索
→ キーワードを設定することで広告を出稿 【従来の設定で可能】
「女性用 ニキビケア」で検索
→ キーワード「女性」を除外設定することで、広告を出稿しない【従来の設定で可能】
「ニキビケア おすすめ」で検索
→ DFSAで「女性」を除外することで、男性にだけ広告を配信【DFSAで可能に】
こんな設定が可能になります。
DFSAの設定は意外と簡単
まず設置したい広告グループを選択
↓
ユーザーリスト>ユーザー属性>ターゲット設定の順にクリック
↓
該当の性別と年齢をチェック
↓
チェックした年齢と性別ごとの入札単価の調整を行います。
基本的な設定は以上です。
思ったより簡単だったんじゃないでしょうか。
使用時の注意点は?
以下のようなクリック傾向とコンバージョン傾向のキャンペーンがあったとします。
じゃあ、35-44歳の女性にだけ広告配信をしよう!としたくなるところですが、ちょっと待ってください。
年齢も性別も不明にカテゴライズされているユーザーが大勢いる点に注意しましょう。
また、短期のデータのみをベースに考えてしまうと、本来獲得していかなければならないユーザーを逃してしまう危険性も・・・。
DFSAを実際に使ってみた!
私が実践した手法としては、デモグラフィックターゲティングを設定し、まずは入札単価などの変更を設定せずデータを眺めるところからスタートしました。
その後、実際にコンバージョンしているユーザーの属性とペルソナ上のターゲットユーザーの属性の比較、キャンペーン・広告グループ毎のCPAの調査を実施した上で、キャンペーンの入札単価の調整を行いました。
(それぞれの目的)
・実際にコンバージョンしているユーザーの属性とペルソナ上のターゲットユーザーの属性の比較
→データの妥当性を判断し、大きなかい離がないようであれば入札単価の調整を行っていきます。
・キャンペーン・広告グループ毎のCPAの調査
→CPAが見合っているものについては、ターゲティングを実施せずコンバージョン数の最大化を目指します。
逆にCPAが苦しく停止を検討しているキャンペーンに絞ってDFSAの設定を実施しました。
(設定後の結果)
問題となっていたキャンペーンのCPAが改善され継続可能な状態を作ることができました。
しかし、クリック数は減少しクリック単価もやや上昇しました。見込みユーザーを失っている可能性が懸念されます。
(今後について)
これまでノイズが多く設定できなかったキーワードに対して設定を広げていくことができるかもしれません。
また、CPAが見合わず除外していたビックキーワードなどに対しても積極的にチャレンジしていきたいところです。
より細かな設定が求められることは間違いないので、設定後の運用方法をどうするかが大変そうです。