インソースマーケティングデザイン
2017.07.19 システム
[Java] Spring BootでHello World!(入門編)
こんにちは。エンジニアの高田です。
梅雨は明けたのですか?暑い日がつづいていますね。
この暑さに体が追いついていません。。。
さて今回は、使用しているJavaのフレームワークを新しくしようと思いまして、その候補となっている「Spring Boot」についてご紹介します。
弊社で主に使用している統合開発環境「Eclipse」に「Spring Boot」のプラグインを入れて、WEBアプリケーションでまずはお決まりの「Hello World!」を表示させてみようと思います。
Spring Bootとは?
有名なJavaのフレームワークに「Spring Framework」ってありますよね。
「Spring」って色々なフレームワークから構成され「統合フレームワーク」と呼ばれるまでに成長しているそうです。
なので「Spring」フレームワークでいざ開発しようとしてもどのフレームワーク・ライブラリを組み合わせたらいいか分からない。。。
そこで登場したのが「Spring Boot」です。
これはWEBアプリケーションに特化した「Spring MVC」というフレームワークの完成形として、Spring MVCやその他のSpring Frameworkのライブラリ類をいい感じに組み合わせたWebアプリケーション環境を簡単に構築するライブラリです。
ひと言でいうと「Spring Boot」は、Spring FrameworkによるWebアプリケーション開発環境を、簡単に構築するためのフレームワークです。
▽公式サイト
http://projects.spring.io/spring-boot/
開発環境
・OS :Windows7(64bit)
・開発言語 :Java 8(jdk 1.8.0_121 x64)
・フレームワーク :Spring Boot 1.5.4
・開発環境(IDE) :Eclipse 4.6.3
Eclipseプラグインのインストール
まずEclipseにSpring開発ツールのプラグインSTS(Spring Tool Suite)をインストールします。
[ヘルプ]→[Eclipse マーケットプレイス]で「STS」で検索すると出てくるコレ↓をインストール。
ビルドツールには「Gradle」を使います。
なので「Gradle」用のプラグインもインストールしちゃいましょう。
準備完了。
Spring Bootプロジェクトの作成
Eclipse[ファイル]→[新規]→[その他]で「Spring スターター・プロジェクト」を選択します。
次へ。
プロジェクト名を「BLG_SpringBoot」としています。
あとは↓こんな感じで入力・選択しました。
次へ。
とりあえず「Web」。あとはコア「DevTools」とテンプレートエンジン「Thymeleaf」だけ選択しました。
次へ。
完了。
すると、↓こんな感じで依存関係を考慮して必要なライブラリを色々ダウンロードしてきてくれます。
プロジェクトができあがりました!
コントローラーの作成
それじゃ早速「Hello World!」を表示するコントローラーを作ってみます。
package com.marineroad.springboot;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RestController;
// (1)
public class HelloController {
("/hello") // (2)
public String hello() {
return "Hello World !!";
}
}
(1) 「@RestController」アノテーションをつけることで、このクラスが「Webアプリケーション」のリクエストを受け付ける「RESTコントローラー」になることを示しています。
(2) 「@RequestMapping」アノテーションをつけることで、このWebサービスにアクセスするための「パスのルート」を設定しています。わかりやすくいえば「このアドレスにアクセスしたら、このメソッドを実行する」という、アクセスするアドレスと実行する処理(メソッド)の結びつきを設定しています。
この「アノテーション」がSpring Bootのポイントです!
さまざまなアノテーションがあるので、それは後日紹介したいと思います。
実行&確認
それでは実行してみます。
Eclipseのパッケージ・エクスプローラー上のプロジェクトを右クリック→[実行]→[Spring Boot アプリケーション]で実行します。
するとコンソールに色々出てきて。組み込みのTomcatが8080ポートで起動されているのが分かります。
ブラウザからアクセスしてみます。
http://localhost:8080/hello
出た!!ここまであっという間でしたよね。
本当に簡単にWebアプリケーションができあがります。
とりあえず、入門編ということでこのくらいにしておきます。
ではまた。
参考:https://github.com/MrMTakada/BLG_SpringBoot