インソースマーケティングデザイン
2017.10.19 Webプロモーション
ウェブ解析士が教えるアクセス解析結果から見つけるWebサイトの問題点
ウェブ解析士の資格を取って、10ヶ月が経過しました。
デザイナーの馬淵です。
クライアントにアクセス数をご報告したり、解析結果を元に修正した方がよい点をご提案をしたりしています。
先日全くの新規クライアントのWebサイトで「コンバージョンを増やすための施策を考えて」とWebサイトのURLとアクセス解析の管理画面情報をもらいました。
・・・・・。
どこから、何をすればいいのか全くわからず途方にくれました。
勉強してきたつもりだったけど・・・・。
教科書や試験の中ではすでに問題が明確になっていて、その問題に対してどうしたらいいかを考える、というものでした。
まずは問題があるのかないのか、あるならその問題は何なのか見つけなくてはなりません。
でもそれってどうやるの?
ということで、Webプロモーションメンバーに「アクセス解析結果から見つけるWebサイトの問題点」を教えてもらいました。
コンバージョンは「お問い合わせフォームから問い合わせをしてもらう」こととします。
方法には個人差があったり、サイトの傾向によってもこの限りではないとのことです。
Webサイトを見て動線を確認する
まず、ターゲットユーザーの気持ちになりきります。
Webリテラシーはどの程度か、アクセスしているデバイスや状況はどうなのかを想像します。
トップページからコンテンツを読み進め、実際にページ遷移をしていきます。
(ランディングページがどこなのかを考慮する必要もありますが、取り急ぎはトップページから)
どのようにページ遷移をしたでしょうか。
すんなりお問い合わせフォームにたどり着けましたか?
たどり着けたら、お問い合わせフォーム自体に問題がないか確認します。
なかなかお問い合わせフォームにたどり着けなければ、止まってしまったページをチェックしてみましょう。
問題発見! お問い合わせフォームへのボタンはありますか?
あったとしても分かりにくいのかもしれません。
仮説を立てる
そしてページビュー数を見ます。
先月の総ページビュー数はどのくらいあったのか確認します。
アクセスが極端に少ない場合は年間で見たり、アクセスが多い月を見ます。
ページビュー数に対して仮説を立てます。
ここは初めてだと難しいところです。私は全く想像がつきませんでした。
たくさんのWebサイトを見て来たメンバーには、この業界のWebサイトならくらい、この規模のWebサイトならこれくらいという感覚が身についているようでした。
アクセス数に対して、
・お問い合わせは何件あったのか。
・お問い合わせフォームは何回アクセスされたのか。
・アクセスしたユーザーはどこから来ているのか。
これらを想像し、仮説を立てます。
全く想像できないので、大体こんな感じ?というラフさと、このくらいあってほしいという希望を込めた数値で。
[総ページビュー数]
12,298ページビュー
仮説 | |
---|---|
お問い合わせは何件あったのか | 30件 |
お問い合わせフォームは何回アクセスされたのか | 50回 |
アクセスしたユーザーはどこから来ているのか | 検索エンジン |
実数を確かめる
仮説した数値は正しいのか、数値を見てみましょう。
仮説 | 実数 | |
---|---|---|
お問い合わせは何件あったのか | 30件 | 28件 |
お問い合わせフォームは何回アクセスされたのか | 50回 | 317ページビュー 233セッション |
アクセスしたユーザーはどこから来ているのか | 検索エンジン | Google 3,953セッション Yahoo 799セッション |
お問い合わせは28件と偶然にも近い数値でした。
お問い合わせフォームへのアクセスは全然違いました!こんなに見られているのに、実際の問い合わせは28件しかないのですね・・・。
アクセスしたユーザーは半分以上がGoogle、Yahooからの検索で来ていました。
問題点を見つける
仮説と異なった点がありましたので、そこを見ていきます。
お問い合わせフォームはたくさん見られているのに、お問い合わせされない・・・・
問題発見! フォームに何か問題があるのかもしれません。
例えば・・・
・フォームが正常に動いていない?
→一部の環境でエラーが出ているかもしれません。
各ブラウザ、デバイスでの検証をしてみよう。
・フォームの入力が複雑?
→入力を面倒と感じてしまうとお問い合わせするのをやめてしまうかもしれません。
構成を見直してみよう。
・問い合わせることで何が得られるのか分からない?
→問い合わせたユーザーへのメリットが伝わっていないかもしれません。
資料を送るなら、どんな資料が届くのか紹介してみましょう。
ご紹介したのはごくごく初歩的なアクセス解析結果からのWebサイトの問題点の見つけ方です。
まずは、対象のWebサイトを想像力を膨らませターゲットユーザーになりきり体感してみましょう。
そして仮説を立てる→確かめる、を繰り返し、問題点を掘り下げていきます。
何に対して仮説を立てるのかは設定しているコンバージョンによって変わってきます。繰り返すことで仮説の立てどころも分かってくると思います。
途中で迷ったら、マリンロードへご一報ください。
アクセス解析ではもっと細かく複雑な数値を取得することも可能です。
そしてその数値から問題点の洗い出し、改善策の実行、効果の検証を行わせていただきます。
Webサイトはあるけど、ただあるだけ・・・活用方法が分からない・・・
という各社のWebサイトご担当者様、お気軽にご相談くださいませ。