インソースマーケティングデザイン
2018.02.13 デザイン
有意義なレビューを行うために各メンバーがやるべきこと
こんにちは、デザインを担当している馬淵です。
先日、新しいデザイナーさんが入社して、メンバーが増えデザインチームとして潤ってきました。
チームで仕事をしているとレビューができる、という強みがあります。
しかし、スケジュールに余裕がないとレビューの時間が削られてしまうことがあります。
提出日時のギリギリに完成すると、レビューの時間を取れず、そのままお客様に連絡をしてしまうことになります。
精度が低い状態でお客様に出してしまっては会社の信用に響きます。制作物のクオリティを上げるためにレビューは必須です。
ということで、マリンロードでは必ずお客様へ提出する前にレビューを行うことをルールとしています。
理想のレビュー
私はデザインを担当することが多いので、ビジュアルができるとメンバーに対してレビューを行います。
集まってからじっくり見る時間を取るのはもったいないので、集まる前にメールで参加メンバーに情報を送っておきます。
・プロジェクトの概要
・レビュー画面のURL
Webサイトなので個々のパソコンで閲覧しながら(スマートフォンサイトならスマートフォンで)進めていきます。
さらにプロジェクターでも写し、どの部分について話しているか誤解が生じないようにします。
レビューでは以下の点を確認してもらいます。
・設計書に基づき、要件を満たしているか
・ターゲットユーザーに合っているか
・お客様の要望に沿っているか
…etc
さまざまな視点で確認していきます。
デザイナー(制作者)がひと通りプロジェクトの概要やデザインコンセプトを説明し終えたら
デザイナーと参加メンバーの質疑応答が繰り返されていくのが理想です。
メンバーA:
商品紹介の部分ですが、商品の写真より背景のイラストが目立ってるかも。
デザイナー:
確かに。イラストのコントラストを落としてみますね。
メンバーB(営業担当):
全体的におとなしい感じ・・。先方の社長さんはもっとインパクトある感じが好みかも・・。
タイトルだけフォントをもっとデコラティブなものにしてはどう?
デザイナー:
ちょっといくつかフォントを試してみます。
メンバーC:
当選案内のところ、応募したい人がいるかもしれないから結果だけじゃなく、応募の案内も入れたほうがいいんじゃない?
メンバーD(ディレクション担当 ※画面設計を担当している):
応募は別の紙媒体がメインで、このWebサイトからの応募は想定してないから外しているんです。
メンバーC:
そういうことでしたか。
メンバーA:
ナビゲーションのところ、アイコンがあるところとないところがちょっと気になります・・
ありか、なしか統一したほうがいいのでは?
デザイナー:
重要で読ませたいコンテンツには目がいくように、意図的にアイコンを入れてます。
メンバーC:
なるほどー。・・・確かに目が行くけど、ちょっと不自然な感じ・・・。フォントサイズとか配置も変えて、もっと強弱をつけてはどう?
・
・
・
というように、テンポよく進んでいけばいいのですが・・。
静まり返ったレビュー
お通夜のように暗く、誰も口を開かないことがあります。
自分がデザイナー(制作者)の場合こんなコワイことはありません。
指摘するところがないくらい素晴らしいの?(それはない)
どこから指摘したらいいか分からないくらいダメなところがいっぱいなの?(泣きたい)
誰も口を開いてくれないと、デザイナーは焦ります。
推測するに・・・
こんなこと聞いたら変かな?とか、こんな指摘は見当違いかな?とか考えすぎたり、他のメンバーの出方を伺っていたりするのかなぁ・・・と思うのですが、そんな忖度はレビューの場では全く必要ありません。
レビューを行うデザイナーは意図があってデザインしているので、何を聞かれても回答は持っていると思います。
ですが、質問も、回答もこの段階で完璧である必要はありません。
ここでのディスカッションを経て良い制作物へとステップアップしていけばいいのです。
ちょっと話がそれますが・・・
ダメなところを潰して、クオリティアップしていくのがレビューだけど
良いところがあったら、褒めてほしい!
これでデザイナーのモチベーションはアップし、もっともっと高みを目指すぞ!と思えます。
各メンバーがやるべきこと
メンバー全員が同じステージで話すことができればいいのですが、なかなか難しいです。
キャリアや、スキル、個々の性格・・・。
しかし、それぞれのメンバーに役割があります。
→話しやすい雰囲気作りをする。
・デザイナーとしてキャリアがあるメンバー
→技術的な説明も加えて改善点を指摘する。
・右も左も分からない新人さん
→とにかく疑問に思ったことを質問する。
特に新人さんの意見は最もエンドユーザに近いことが多く重要です。
どんどん発言していきましょう。
繰り返していくうちに、チーム全体での共通言語ができたり、感覚が揃って意思疎通がしやすくなっていくと思います。
誰かひとりでもダンマリをしてしまうと有意義なレビューとは言えません。
今後も有意義なレビューを行って、より良いご提案をさせていただきます!