インソースマーケティングデザイン
2019.01.07 その他
経営者必見:私はこうして連帯保証を外しました(最終回)
明けましておめでとうございます。
どうも世の中はきな臭さが顕著になってきましたが、私たち市井の者たちは自分達の出来ることを毎日精一杯やっていくことのみでしょうね。今年も1年頑張っていきましょう。
さて本題ですが、「経営者必見:私はこうして連帯保証を外しました」のシリーズも4回目、最終回を迎えました。多くの社長仲間より反響をいただきまして、ありがとうございました。
第1回 https://insource-mkd.co.jp/staff-blog/19983.html
第2回 https://insource-mkd.co.jp/staff-blog/20339.html
第3回 https://insource-mkd.co.jp/staff-blog/20913.html
最終回は、連帯保証を外せる制度を知り、動き、諦めかけた所からのスタートです。
さて、ご存知のようにマリンロードは2018年2月末にて代表取締役を交代いたしました。交代にあたり、様々な課題を処理していったのですが、大きな課題の1つが旧代表の石川が連帯保証をしていた会社の借入金の処理です。
最善の策は、借入れをすべて返済し借金無しの状態で新代表に引き継ぐ事でしょうか、それが出来たら苦労は無いですよね。
ということは、
1.連帯保証を旧代表がそのまま継続する
2.新代表が引き継ぐ
3.新旧代表が共同で連帯保証を引き受ける
4.金融機関に掛け合い連帯保証を外してもらう
から選択するということです。
誰が何と言おうと4.しかありません。
早速本格的に金融機関と交渉です。
マリンロードは地銀2行からほぼ同額の借り入れをしていました。借入を1行に絞らず、複数行とバランス良くお付き合いしていく、という創業時からの経営ポリシーが生かされる最大のチャンスです。
借入れの多いA銀行から交渉スタートです。
「経営者保障に関するガイドラインをクリアしているようなら、経営者保障を外していただきたいのですが」
「そうですか、もう一行はなんと言ってますか」
「もう1行にもこの後もちろん声をかけます」
「では、検討します」
次にB銀行です。
「経営者保障に関するガイドラインをクリアしているようなら、経営者保障を外していただきたいのですが」
「そうですか、もう一行はなんと言ってますか」
「もう1行はすでに検討してもらってます」
「では、当行も検討させていただきます」
そしてまたA銀行へ
「B銀行に相談したら検討前向きにしてもらえるようです」
「そうですか、では我が行も前向きに検討進めます」
「ぜひいい条件をお願いします」
「条件含め前向きに検討します」
次いでB銀行へ
「A銀行に相談したら条件面も含めて前向きに検討してもらえるようです」
「そうですか、では我が行も前向きに検討進めます」
「ぜひA銀行よりいい条件をお願いします」
「良い条件が出せるよう前向きに検討します」
私、嘘ついてませんよね?(笑)
相談時には話を変えられてしまった「経営者保障に関するガイドライン」に関する件は、他行を引合いに出すことにより、急展開、急加速していきました。
具体的にどのような条件でどのような契約を行ったかは伏せますが、借入金の連帯保証はすべて外れた上で新代表に代表権を引き継ぐことが出来たのでした。
以上4回に渡り、経営者保障が外れた経緯をお伝えしました。
この間、何人かの社長仲間より連絡いただきました。中小企業経営者にとって、実はビジネスよりも頭の痛い悩みが資金繰りとそれに伴う借入れなのではないでしょうか?
借入れの際には、金融機関より経営者保証を求められ、連帯補償人として個人の実印を押印してお金を借りる。返済が滞れば、個人資産を差し出さなければならない。少しでも業績が悪くなると、ビジネスどころではなくなります。
その悩みが無くなることが、どれだけ経営者のマインドを前向きにさせ、積極的にビジネスに取り組めるようになるのかは、はかり知れません。
私の僅かながらの経験談や気づきでよろしければ包み隠さずお話しいたしますので、ご興味のある経営者の方々は遠慮なくご連絡ください。
では、今年もマリンロードをよろしくお願いいたします。