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インソースマーケティングデザイン

2019.11.18 Webプロモーション

Web担当者Forumミーティング 2019 秋に参加してきました。

どうも、プロモーション担当の大柄です。

先日2019年11月13日(水)、Web担当者Forumミーティング2019秋というイベントに参加してきました。
https://webtan.impress.co.jp/events/201911

面白い話が聞けたので、いくつかピックアップし、ブログを通じて感想などお伝えできればと思います。

講演①世界観とビジネスを共存させるには?~noteのUX設計を決定づけたグロースモデルの考え方~

まず最初に株式会社ピースオブケイクのオープニング基調講演がありました。
印象的だったのはコンテンツを人体に例えて話をしていたところ。

何か一つの指標がいくら良くても全体のバランスが崩れるとコンテンツはダメになる。
血糖値だけ健全なら良いかといったらそういうことではないでしょ?とのこと。

確かに。

とにかくページビューを増やせば良いとか、コンバージョン率を上げるために特定の人だけを刈り取る施策を行い続けるとか、そういったものが積み重なるとコンテンツが悪い方向に行きがちなので全体を俯瞰してみるのはとても重要です。

サービスになるとKPIばかり追ってしまってそういった全体のバランスを忘れがちになると話されていましたが、確かによくある話なので、注意が必要です。

人体に例えるのは分かりやすいと思ったので私もコンサルタントとしてこれから誰かに説明するときは使っていこうと思います。

また、最後にABテストの話もしていました。明らかな内容に関してはABテストする必要はない。改修してしまった方が良い。奥さんに「今日もありがとう」「今日もきれいだね」のどっちを言うべきかなんてテストするな。どっちも言え。とのこと。

深く心に刻みました。

講演②複雑化するSNSやモバイルシフトに企業はどう対応すべきか?売上成長に直結する生活者起点マーケティングのノウハウと事例ご紹介

午後になってアライドアーキテクツ株式会社の方のセッションを聞きました。
内容としては最近のマーケティング難しいよね。生活者を巻き込んだマーケティングしようよという話。
生活者の変化に対応し続けたり、生活者を味方につけている企業は少ないという一方で、成功事例の紹介等がありました。

このセッションで特に重要なキーワードは、UGCでした。「User Generated Content」の略でユーザーが生成したコンテンツのことです。
広告のバナーを覚えているユーザーはほとんどいないが、SNSの友達の投稿は頭に残っている。このことからも分かるように、実際に商品を説明するよりも、ユーザーがこう使っていますという動画を載せた方が商品は売れる。とのこと。実際にバナーをユーザーが撮った風の写真にしただけでLTVは向上したと話されていました。

UGCによって制作費が抑えられたり、関心を集めるのに有効だったりといくつか事例を話されている一方で、UGCを使っただけでは意味がない、ファンを増やしただけでは意味がない。というようなこともさらっと話されていていたのですが、これが一番重要だと思いました。

他社がUGCを利用して成功していますが、結局のところUGCをどう組み込んで、どこの部分で生活者・顧客に貢献してもらうかの設計ができないと間違いなく失敗するので、手段と目的をはき違えないように本質や全体からみた役割など把握した上でコントロールする力が求められるのだと感じました。

優秀なマーケターにUGCを使わせたら鬼に金棒でしょうけど、でも別に優秀なマーケターはUGCがなくても成功する道筋は立てられるし、弘法筆を選ばずだろうなぁと。

新しいものをすぐ取り入れて本質を理解した上で上手く活用できる人って本当に頭が良いし、知識も多い。
私ももっと勉強しないといけないと考えさせられるセッションでした。

講演③なぜ売り上げが伸びる? 不快な体験を徹底的に取り除く顧客体験設計

次はサンスター株式会社の方のセッション。
ECサイトに訪れたユーザーに対してどんな考え方で施策に取り組んでいるかという話がありました。

特に印象に残っているのは加点方式と減点方式の話。
加点はなくても成り立つもので、期待値を超えた場合に発生。スタバでカップに顔を書いてくれるようなもの。
減点はなくてはならないもので、不備があると発生。食器が汚いファミレスなんかはこれ。

不快な体験というのは減点が発生した時に現れやすく、ユーザーに相手してもらえなくなるポイントとのこと。
サンスターさんはこの減点を徹底して取り除くという考え方で運用を行っているそうです。

面白かったのは、事例として紹介していた話で、退会のボタンや定期購入の解約ボタンについて。
退会しやすくすることで解約率が上がってしまうのではないかと思っていたが、分かりやすい導線に変更したところ、解約率はなんと下がったとのこと。

リアル店舗に置き換えて考えたら当然ですよね。と話していましたが、確かにやはりあるべき場所にあるべきものがない店舗はもう二度と行きたくないですもんね。
とにかく顧客のニーズに応えるものを用意するのは大事だなと思いました。

定期的に自分のサービスを客観的に体験してみることが重要とのことでしたが、間違いないと思います。

講演④Webマーケティングの最新潮流2019と活用〜これ、ちゃんとやってますか?〜

夕方になってから聞いたのは株式会社ペンシルの方のセッション。
一日のまとめのような話で、テクノロジーの話や顧客体験の話など適切に分かりやすく話されていて、個人的にはこのセッションが一番勉強になりました。

コンサルティング・マーケティングで考えるべきことをまとめた独自のシートを用意しているそうですが、バージョン11で600項目に増えたと話されており、昔よりマーケティング目線で考えなければいけないことが増えたとのことで、正にそのようなことを考えていたのでがっつり心を掴まれました。

テクノロジーの発展が顕著ですが、問題解決できるまでには至っていない。テクノロジーで情報や課題をキャッチするというのが重要で、結局人が動くというのが肝になると言っており、これもその通りだと思いました。
アライドアーキテクツの方のセッションと被る部分もありますが、どんなに素晴らしいテクノロジーがあっても活用できる人が重要なわけで、改めて勉強しないといけないと感じました。

また、NPSによるマッピングで優先順位を決めて施策を実施しているとのことでしたが、特に優先順位のところで、ユーザーから見て「ある」と思っていたところにそのものが「ない」と一番評価を下げるので絶対やらなければいけない箇所と話されていました。損をしちゃったと感じたときの離反行動はとてつもないと言われていましたが、サンスターの方の考えに通ずる部分で、改めて顧客体験について考え直すきっかけになりました。

その他、個人的にものすごく気にしていたITPの話や、効果的なLPの話など、業務でも生かせるような知見が詰まったセッションでとても楽しかったです。

まとめ

その他にもいくつかのセッションがあったのですが、特に心に残ったものだけ感想を紹介させて頂きました。
全体を通して最も強く感じたのは、Webマーケティングはどんどん複雑になっていて、もう明らかに専門家じゃないと対応しきれない領域に達しているということ。
AIの発展や新しいツールの出現などによって、取り組む企業は増えていると思いますが、成果に繋げるためにはマーケターが顧客体験の設計や高度なアクセス解析を行うことが必須だと感じました。
Webサイトがあればものが売れるという時代はもうとっくの昔に終わっています。大事なのはWebサイトをつくった後の運用です。
しかし、ホームページやWebコンテンツの運用はどんどん複雑化しており、また、サイトを作る能力と運用する能力は全く別物として進化を続けているため、少しWebに詳しいくらいではもう対応できないので、この記事を通じて、そういった現状を知ってもらい、危機感を持って、早めに次の手を考えるきっかけにしてもらえると幸いです。

Webの運用について、もし不安があれば何でもマリンロードにご相談ください。

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