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2022.09.22 Webプロモーション

集計データがおかしい!?GA4移行によって確認した数値のズレを考察

2022年に既存のGoogleアナリティクス(UA)が終了することを受け、GA4の導入が急務となっています。当社でも徐々にGA4への移行を進めておりますが、設定を進める上で、想定通りにいかない部分や公表されている情報と異なる部分が見えてきました。原因が特定できているわけではなりませんが、とりあえず現状をもとに考察した内容をブログにしたいと思います(2022年9月時点)。

IP除外フィルタのあり・なしで設定したら、フィルタありのアクセスが多くなっていた

これまでは自社・関係会社からのアクセスをIPで除外するためビューを分けて作成していましたが、GA4ではUAのようにビューを分けることができないため、プロパティを分けて「フィルタあり」「フィルタなし」を設定しました。設定後にそれぞれのアクセスを確認したところ、なぜか「フィルタあり>フィルタなし」という状況が発生しました。フィルタなしのほうがアクセスが多くなるはずなのですが、、、
原因については不明ですが、しばらくデータを溜めてから検証したところ、「フィルタあり<フィルタなし」となりましたので、設定直後のデータは疑ってみたほうがいいかもしれません。

しきい値の適用条件が分からない

GA4のしきい値の適用条件ですが、レポートやデータ探索を閲覧する際、個別ユーザーの身元を推測できないようにするために適用されるとのことです。データの総量が多ければ適用されにくいとのことで、データの取得期間を延ばすなどの対応が紹介されています。しかしサイトの中にはアクセス数が十数万件でもしきい値が適用されていたり、数千件でもしきい値が適用されなかったりとなかなか説明通りには行きません。加えてデータの取得期間を延ばしてもしきい値の適用が外れるケースも稀のようなので、今後データを見ていく上で、うまく付き合わなければいけなそうです。

UAよりGA4のセッション数が多い

GA4になりセッションが切れづらくなったことでUAとGA4を比較した場合「GA4<UA」となるはずなのですが、同月同日で比較した際にGA4のセッションが上回っているケースが散見されています。もちろんフィルタでのIP除外は設定済み。なぜなのか?考察してみました。

(原因考察)
GA4配信に使っている「初期化トリガー」が影響しているのでは?と考えています。
「初期化トリガー」を使うことで優先的にタグが配信されるようですので、UAではアクセス解析タグの発火前に離脱していたユーザーのアクセスが取れるようになったため、GA4のセッション数が増えたのでは?というのが現状での見解。トリガーをUA、GA4ともに「すべてのページ」に設定し比較すれば検証ができそうなので、現在実験中です。結果が出ましたら、改めてご報告したいと思います。

コンバージョンを設定したが、レポートタブ>エンゲージメント>コンバージョン に表示されない

設定は確かにできているはずなのですが、「レポートタブ>エンゲージメント>コンバージョン」に表示されない現象が確認されています。設定内のコンバージョン、探索レポートには表示されているのですが、レポート内にだけ表示されない(または極めて少ない数字が評される)状態です。他のCVと該当のCVの数字に大きな差がある場合に表示されないのでは?という考察もしましたが、
 ・右上のグラフ部分には数字が入っているが表示されない
 ・期間を長くすると表示される
などの現象もみられるため、しきち値の問題化か?など原因不明です。

ここまで取り上げたように、GA4導入に関するQ&Aはまだまだ増えていきそうです。公式発表や有識者の見解をまって、説明できることが増えていくことを期待しますが、まだまだ道のりは長そうです。私も私なりに調査を進めていきたいと思いますので、同じお悩みを抱えた方がいましたら情報交換できると嬉しいです。

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