インソースマーケティングデザイン
2008.11.06 ディレクション
「分かりやすい」「使いやすい」サイトづくり
企画室藤です。
今回は「分かりやすい」「使いやすい」サイトについて。
2008年度ホームページ充実度ランキング調査(上場企業)にて見事1位に輝いたのは東芝だったとか。
http://www.toshiba.co.jp/
評価項目については
「分かりやすさ」
「使いやすさ」
「情報の多さ」
といった3視点で設定した117の調査項目(デザインに関する調査項目は含まない)
からなっているとのこと。
上位10については以下の通り。
1位 東芝
2位 NTTドコモ
3位 東京ガス
4位 カプコン
5位 TDK
6位 富士フイルムホールディングス
7位 KDDI
8位 富士重工業
9位 富士通
10位 ミネベア
昨年はどうだったかというと、
1位 東京ガス
2位 東芝
3位 TDK
4位 KDDI
5位 オムロン
6位 カプコン
7位 ベネッセコーポレーション
7位 ソフトバンク
9位 NECエレクトロニクス
9位 日本ユニシス
ん?
NTTドコモ急浮上?
ということで私は、今年2位となっているNTTドコモに注目してみた。
http://www.nttdocomo.co.jp/
サイトイメージはロゴが変わったからかずいぶんちがう。
TOPの「目的から探す」「お知らせ」については、
利用者の事を考えての配置なのかは計り知れないが、確かに使いやすい。
グローバルナビゲーションに配置されている
「製品」「サービス・機能」「料金・割引」「お客様サポート」
といったページのTOPに新着情報が表示されているのは便利かもしれない。
新着情報はTOPページにのみ表示されることが多いが、
確かに、新着情報は「何の」というようにカテゴリー分けされていたほうが、
見る側にとってはわかりやすく理解しやすい。
私も、今後のサイト制作の参考にさせていただこうと思う。
情報量が多いサイトなのに意外と迷わないというつくりには驚いた。
理由は分からないが、「サイト内のルールが数分でなんとなく理解できる」という事なのだろうか・・
サイト内をくまなく巡回できるようにという狙いなのか、
1つの項目・段落の終わりや文中に「●●へ」というテキストリンクが設置されている。
個人情報に関するページでも
「このページのトップへ」というボタンが用意されている。
これは、意外と用意を忘れがちだが、他のページを見てもらうためには重要なことだと思う。
この考え方も参考にしたい。
ページ内の作りは大見出し、中見出し、小見出には画像による文字が少なく、テキストベースになっている。
SEOに対する配慮や更新性を考えているということなのだろうか。
しかし、こういった作りにしておけばデザインの変更時には限りなく少ない労力で対応が可能だろう。
レイアウトとデザイン(見せ方)が良ければ、何も画像化して目立たせる必要がないのかもしれない。
プロモーションサイトでは逆に目立たせる画像による演出を行えばよいのだ。
気をつけなければと思ったのは、文字サイズの変更ボタンだ。
確かに、ある程度文字の大きさを変えることはできるが
それは、テキストデータだけであるため、画像となってしまった文字のサイズを
大きくする事はできない。
利用者の年代などにもよるかもしれないが、文字を画像として扱う際は
ある程度大きくしなければいけないと感じた。
「面白法人カヤック」という制作会社さんはこのあたりに注意されているのか
比較的画像としての文字サイズが大きくてやさしさを感じる。
http://www.kayac.com/
「分かりやすい」「使いやすい」サイトづくりを目指すうえで
NTTドコモのサイトが非常に参考になった。
特に、サイトづくりにおいて大切だと改めて感じた事がある。
それは、
「知りたい情報」と「見せたい情報」の表現方法だ。
「知りたい情報」はユーザー側の立場から考え、欲しい情報をすばやく提供する。
という考え方の元、サイトを作る必要があると思う。
どんな情報が欲しいのか?どんな問題を抱えているのか?どうやったらすぐに見つかるか?
といった欲しい情報をすばやく提供できる具体的な方法を、考え実行する事で
ユーザーの満足を得られるのだと思う。
「見せたい情報」は企業側のPRしたいモノを、いかにしてユーザーの心に響かせることができるかを考え、
コンテンツを用意する必要があると思う。
基本的にWebサイトは、能動的に閲覧するものであるため
ユーザーの問題が解決すればそれでブラウザは閉じられるもだ。
問題解決の合間、その後の余韻の中で興味を持ってもらう必要がある。
派手にするということが答えではないと思うが、
「綺麗なイメージで」「Flashのゲームで」「そうなんだよねぇと思わせるキャッチコピーで」「共感させるBlogで」
といった方法などでクリックしてもらうための方法を考えなければならない。