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さよならFlash

20151228

こんにちは、デザイナーの小島です。
早いもので2015年も終わりです。

2015年の終わりついでに、Flashも今年で無くなってしまうという悲しいお知らせがありました。

かれこれ12年Web業界で生きていますが、Flash全盛期はマリンロードでも数少ない(後半は一人でしたが)Flasherとして「これで一生食っていく!」という意気込みで頑張っていました。

当時はFlashの入っていないサイトは無いというぐらいで、今のjQuery等で動かしている切り替えだけの簡単なスライドショーでは無くガッツリ動かしてシーン展開があるアニメーションが主流でした。

Flashが無くなった理由を改めて考えてみると、個人的にはこのような事が要因だったのかなと思います。

1.インターネット環境の変化と動画再生

当時はISDN、ADSL(すごく懐かしい)などの電話回線を使ってインターネットに繋いでいて今では考えられないくらい通信速度が遅くインターネットに接続した時間だけ料金が掛かるような時代でした。
それが光ファイバーの登場以降、段々と改善されましたが、しばらくはそこまでの通信速度は出なく、インターネットで動画を見るためには直接動画ファイルをダウンロードするかFlashを使って画質の低い動画を見るしかありませんでした。
それがスマホの登場より少し前からYoutubeやニコニコ動画等の動画サイトが普及していきました。

2.iPhoneの登場

一部の人が大いに盛り上がったiPhone登場でしたが何とFlashを再生出来ないという事件が起こりました。
最初はスマホもそんなに普及しないでPCメインのサイト制作が続くかに思われましたが驚くほどの勢いでスマホユーザーが増え、スマホサイト無しでは考えられない時代がやってきました。

3.Flashが無くなってようやく気づいた。

大手を中心にフルFlashのスペシャルサイトというのが横行していて何かの商品が発売される時は、よりリアルな動きや、3D風の筐体を360度見えるような動きなどを追求していましたが今考えると結局はCMに近づける動きだった感が否めませんでした。
Flashが無くなってビジュアル的な見せ方では無く、もっとWebならではの見せ方が急速に延びて来てWebプロモーション(リスティングなど)やSNSの利用なども活発になっていきました。

当時はFlash無しでどうやってWebサイト作るの?どうにかしてFlashを再生する方法は?などいろいろと考えていましたが、次第にFlashの長いアニメーションやローディングで本当に見てもらいたいものにたどり着くまでの無駄が多い事や、直感的に操作をするためには作り込みが必要でコストが掛かる事などのデメリットが大きくなってきました。

そんなこんなでFlashは過去のものになってしまいました。

それでもFlashは個人的に好きです。

たぶんFlashがなければこの業界に居続けなかっただろうなとも思います。
動きの間を何回もパブリッシュして確かめて「これだ!」という間にたどり着いた時の達成感やAction Scriptをガシガシ書いて(といってもせいぜいif文やfor文程度)プログラマー気分を味わったりなど、とても楽しい経験でした。

Flasherとして頑張って来た経験は他の仕事にも生きているし、2016年のAdobe Animate CC誕生でアニメーション(canvas)がもっと手軽に使えるようになればフラッシャーあらためアニメーター(?)としての仕事も出来るのかなと少しわくわくしています。

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